40年ぶりの大寒波につき


「40年ぶりの大寒波襲来につき23日(土)~25(月)は西日本では災害レベルの大雪になります。3日分の食糧確保を。」

 

某 “天気ニュースサイト”から週末の天気を発表されたのを受け、目をまん丸にしておりました。

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Q. 今週末は県北の某アルプスに登山の予定ですけど、やっぱ高い山とかって雪降りますかね?

A. 最高気温で「0度」最低気温「-4度」なので“絶対”降ります。

 

Q. 雪が降ると仮定して、岩ゴツゴツの足場に積雪すると、滑りやすくなったりするんですかね?

A. ドリフ並に滑ります。

「とりあえず雪が降ったら週末の生き甲斐が無くなるッッッ!!」


事あるごとにスマホの天気予報アプリをにらみながら、全く上昇する気配のない週末の気温に奇跡を願いましたが結局届かず・・・。

通達通り3日分の食料どころか1週間分に届きそうな量を買い込んで家に引きこもる気満々でしたが、“土曜参観日”やら“メダルで召喚される妖怪の映画”やら“今月末に誕生日がある同僚の誕生日プレゼント購入”とかで結局週末はフルで外を駆け回っていました。

40年ぶりの大寒波と言えどそこは大都市  晴の国 “岡山”」

他県では交通網麻痺レベルの積雪量をアナウンスするニュースが飛び交う中でも「風寒っっ」レベルをキープして積雪までには至りません。(主に倉敷の話ですが)

 

そんな感じで迎えた25日(月曜日)
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        / 普通に積もりました。\ \(^o^)/

 

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近所の用水路もカッチカチに凍っております。

 

こんな路面の元、本日は福山で商談の予定が入っており・・・。

いささか不安な気持ちで交通速度規制50kmの高速道路を安全運転で向かいます。

 

 

 

 

〜 1時間後 〜

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岡山よりガチな積雪量を誇る福山の街の図。

路面の雪が溶けきっていないため自然渋滞が発生しており、普段なら3分もあれば通過できる道も今日に限りは20分以上のロスを食らいました。

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スタッドレスタイヤを履いた状態でも軽く横滑りしてしまうドライブに何度か変な汗を搔きながらも、ようやくお客様の元へ到着。

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ほとんど手つかず状態の雪と戯れたい衝動に駆られるも商談時間ギリギリで到着のため断念。

「見て!すっごい積もってるよ!」

と、生まれて初めて「雪」を目にした南国の少年の如くはしゃぐ先輩を横目に、颯爽とお客様の元へ急ぐ営業部のF君とO君。

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Σ(´Д`)「アァ、オイテ イカナイデ・・・」

 ~ 約1時間後 ~
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この日の商談は非常に良い形でまとまり、3人とも充実した表情で

「お昼を食べて岡山に戻るか〜」

とゆったりモードで車に乗り込もうとしたところ。

 

 

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O君がおもむろに雪を拾い上げ、おにぎりを握るように何かを作り始めました。

 

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「おいっ! それってアレかい?!」

「“ゆ”で始まって“ま”で終わるあのアレを作ってるのかい?」

質問に笑顔で返しながら黙々と作業を続けるO氏。

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          ↑   ↑   ↑
         定 番 の ア レ

雪だるま・・・と呼ぶにはワイルドなナリですが、“雪”でできた“ダルマ状の物体”なのでこれは「雪だるま」です。

「作って撮影して終わり」

と思いきや、このままの状態でまさかの乗車。

奇妙なマスコットとの相乗りが始まりました。

 

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ボンネットに乗せた状態でさっそうと福山の街を傍観する雪だるまの図。

運転席側に鎮座させたせいでドライバーのO君は

「すっごい気になる!」

と笑顔でツッコミを入れていました。

「このまま岡山まで一緒に帰れば良いな〜」

「顔とか作ったり、名前付けちゃうと情が移るよねえ」

とメルヘン全開な会話を繰り広げています。
F君は後部座席で淡々と仕事をこなしていました、このギャップ・・・最高です

そんな雰囲気で5分も走っていると、

                   //
      バッシャアアアアアアアアァアアッッッ
   //                

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っと、もの凄い量の吹雪が!

一瞬の出来事に驚きながら状況を確認。

路面でシャーベット状になった雪が対向車のダンプカーによって弾かれフロントガラスに激突した模様です。

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焦って前方の雪だるまの安否を確認ッ。

結構な衝撃でしたが無事なご様子。

(; ゚д゚) 「ワイパーかけると彼らが落ちちゃう・・・」

O君が真剣な表情でフロントガラスを清掃したい衝動と戦っていました。

そこまで今日限りのパートナーへの情が移ってるとか・・・
もうすでに何割か溶けてしまっているというのに。
いつか(というよりあと30分圏内)はサヨナラしなきゃいけないのに、こんなの・・・悲しすぎるよ・・・。

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          / !? \

 

(´~`)?! 「あっ!」

Σ(´Д`)  「ええっっ!?」

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(; ゚д゚)  Σ(;´Д`)「うわあああぁぁぁぁあッッッ!!!」

一瞬の出来事でした。

ギャグのように「ツルッ」っと後方へ滑って飛んでいった○○○←(こっそり名前付けてました・・・)

ただの雪だるまに対してここまで情が移ってしまっている事実に驚きながら、少なくなったガソリンを満たすためスタンドへ足を運びます。

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取り残された△△△   ←(やっぱり名前付けてます)

心なしかなんだか寂しそうに見えます・・・

 

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          / !? \

 

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          / スイッ\

( ゚д゚) ?! 「オイッ!」

Σ(Д)  「ちょっッッ!?」

(; ゚д゚)   

 

|||(Д) 

 

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磨かれてピッカピカになったフロントガラスの図。

 

思わぬ展開にO君ともども声が出ませんでした。

まさかスタンド店員さんに

「ぽーんと放り投げられて捨てられる」とは・・・。

まぁ・・・ 事情知らなければビジュアル的に「雪の塊」ですが、この最後は切な過ぎです。

 

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3人で昼食を済ませ、高速道路手前のコンビニにて休憩。

午前中の積雪もどこへやら?

お昼も過ぎれば街に覆い被さっていた白色も無くなりました。

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営業チーム2名を待つ間、無意識に日陰に残った雪をかき集めて団子状に丸めてしまいます。
気温も上がって来たせいもあり、若干シャーベット状となってしまい球状に固めることが困難です。

 

そうこうしていると、コンビニから出てきたO君と目が合いました。

しゃがんで雪の玉を作る先輩とそれを遠くから見つめる後輩・・・。

「部下は三日で上司を見極める」

という言葉が頭にふと浮かび「しまった!!」と気まずくなりましたが、

「まーたこの人は・・・」

と、微笑みながらその場にたたずむO氏。

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そしてそのまま近づいて来るなりしゃがんで路上の雪をかき集め始めました。

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「今度こそ岡山に連れて帰る!!!」

示し合わせたワケでもなく半ば義務感のような雰囲気の中、今度はしっかりとフロント部分に雪だるまを固定。

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サイドからワイパーに刺すことで安定度を増してみました。

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そしてこれが本日のO先生の作品 ↑↑↑

粋なツノが最高にクールです。

「よっしゃ!行くか!」

と勢いあるかけ声とは真逆にソロ〜リとスタートする我々。

もはや何のために岡山へ帰るのか、趣旨が完全に変わってます。

 

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本日2回目の光景。(デジャヴュー)

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           / つるッ\

(# ゚д゚)  (#´Д`)「オオオオオオオオオオオオオオイィィイイッ!」

 

 

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開始数十秒でズッこける2代目。

なんとかヘリの部分にしがみつくもギリギリのラインで留まっており、こんな状態で高速道路の向かい風に煽られれば悪夢再来は免れません。

 

 

 

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( ゚д゚)  (´Д`)「あぁあぁぁ・・・」

気持ち良いくらい後方へとツルリ。

ある程度の予想ができていたのが救いか、今回はそんなにダメージがありませんでした。

 

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我々に残された最後の希望。

まさかこの“ツノ”が残るとは・・・ あの頃は想像すらできませんでした。
むしろ雪だるまがボンネットを占拠してそのドラマに一喜一憂するとか、なんなのこの展開?って感じです。

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外気は冷蔵庫なみに冷たいですが、やはり照りつける太陽には叶いません。

「首とれてますよね?・・・」

と冷静にツッコミを入れるO君ですが、助手席から見たツノはまるで「ピースサイン」のように写りました。

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     / OK! 俺はまだまだ行けるぜ!\

そんな風に見えました。(いろんな意味で末期です・・・

 

 

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それから40分ほど。
前方に居座っていた白い違和感は完全に姿を消し、なんとも言えない喪失感のみが残りました。

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「まぁ、ネタで始めたし!」

「あの大きいヤツが残ってればまだ残ってましたよね!」

とお互いに強がりな言葉を発するも、心のどこかでは「欠片だけでも連れて帰りたかったなぁ・・・」としみじみ。

“40年ぶりの大寒波”と呼ばれたとある日の、ちょっとした出来事でした。

 

 

 

〜 そして無事帰社 〜
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(´~`)?! 

Σ(´Д`) 

 

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 (*´Д`*) (* ゚д゚*) 「そこっ! いたのかよw」

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