ミニカーをマグネットに変えてみよう。「トミカ」の加工方法もろもろ – 後編 –


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前回に引き続き、「トミカ → マグネット」に変えてみるミッション 後半戦。

完成間近で思わぬ「お遊び要素」が追加されました。

塗装前の下準備

水に浸した耐水性の紙やすり(400番)を使って断面をキレイにしていきます。

 

 

軽い力でクルクル回すだけで、断面が面白いほど削れていきました。

 

 

 

 

パーツを仮組みして様子を確認。

 

これはこれで味がありますね。

 

 

金属シャフトの部分を瞬間接着剤にて仮止めして固定。

 

その後「JBウェルド」にて接着します。

溶接レベルの強度で接着できる&高温にも強く、パテ盛りのように成形することも可能な万能品。

 

「アルコールストーブ」や「鉛筆キャップロケット」作りにも大活躍でした。

 

 

万力の締め込みすぎにて歪んでしまった箇所の兼ね合いで、残念ながら開閉ギミックは諦めました。

 

蝶番になっていた部分とその周辺を接着剤で盛り固めます。

 

万力の締め付けにより折れてしまった箇所も接着しました。

 

 

パトランプが取り付けられていた穴もしっかりと埋めます。

 

 

 

 

〜 24時間後 〜

カチカチに硬化した箇所をヤスリで削って成型。

 

 

力が掛かっても破損の心配が無い箇所は金属ヤスリでゴリゴリと。

 

車体が半分になっているので作業効率が非常に悪く、時間だけが過ぎていきました。

 

 

 

塗装作業

 

 

金属にラッカー塗料を塗装しても食いつきが悪いので「メタルプライマー」を先に拭いて定着を促します。

 

塗布後の見た目に変化はありませんが、拭くとそうでないとでは後のラッカー塗料の定着に大きな差がでます。

 

 

続いてラッカー塗装。

 

 

時間を掛けて薄く塗料を散布していきます。

 

 

スプレーを吹きかけては乾燥を繰り返すこと数回。

 

 

細心の注意をしていたつもりが気泡が入ってしまいました。

 

そんな時も心配ご無用。

 

 

しっかりと乾燥させた後で耐水ぺーパーで磨けば大丈夫。

 

一度塗装を剥がした恩恵もあり、均一に白色で塗装できました。

 

 

 

気になる部分は多々あれど、

 

「これは “マグネット” として使えれば大丈夫なんだ!」

 

と強く自分に言い聞かせて前に進むことを最優先で考えました。

 

 

 

バラバラになっていたパーツが今ッ! あるべき姿に! !

 

 

 

固定できる箇所を慎重に点検しながら瞬間接着剤にて接着していきます。

 

 

それから半日ほど乾燥させたら完成!

 

正面から見ると「半分こ」。

 

結構レアな体験をしている気持ちになってきました。

 

 

 

 

最後の仕上げ作業

 

半分にしたトミカをマグネットシートに置いて、静かにアウトラインを取ってきます。

 

線がガタ付いていても大丈夫。ここはざっくりとでOK !

 

 

デザインナイフカット。

アナログにガタ付いた箇所をキレイに補整するように切っていきます。

 

「重ねて置いて」を繰り返して微調整を繰り返していきました。

 

 

マグネットシートだけの磁力では“ トミカ分の重量 ”を支えることが難しいので「ネオジウム磁石」を1粒だけ内部に固定(接着してもしなくてもOK)。

 

「剥離加工」が施されたホワイトボード面は瞬間接着剤との相性が悪いので、接着には「塩ビ用」の強力な両面テープを使いました。

 

 

ズレないように丁寧に接着。

 

 

最後に自作(フォントも制作)した「納品シール」を貼り付ければ、

 

  ↑ ↑ ↑ 完成 !!! ↑ ↑ ↑

 

「元からこんなマグネットだった」と言われてもサラッと信じてしまうほど馴染んでいます。

 

 

 

「同じ車種の「トミカ」を購入して、側面にマグネットシートを強引に貼り付ければOK!」

と、軽く考えていた頃から思えばもの凄い回り道をしてしまったような・・・

 

 

まさかの追加要素

 

いろいろありましたが、

「トミカに使用されている亜鉛合金は金ノコを使うとサクサク切れて楽しい」

 

という思い出が一番印象に残っています。

(´-`).oO( んふふっ)

 

 

 

 

そんな思い出に浸りながら完成したマグネットを眺めていると、

 

 

 

「え? まさかこれで終わりデスか?」

と、デザイナーのミムラさんが不思議そうな表情でコチラを見るのです。

 

 

 

( ´Д`)「まさかもなにも、これで完成だよ?」

 

 

 

 

「中に・・・ 段ボールが無いじゃぁないですかぁ(ニヤリ)」

(´-`).oO (え? ヤダ・・・ なに言ってんの? この娘・・・)

 

 

 

 

( ´Д`)「誰もそこまでの造形求めてないよ」

 

と口から出しかけて、ただならぬ空気を感じ言葉を飲みます。

 

 

 

 

 

 

「段ボール・・・ 作らないんデスかぁ?」

なんとも形容のし難い表情で挑発してくるので、

 

(; ´Д`)「じゃあ 好きにして良いよ」

 

との指示を出した途端、黙々と作業を始めました。

 

 

 

チクチクと細かく手を動かし“何か” を作ってます。

 

 

 何か  を・・・

 

 

 

(; ´-`).oO( うわぁ・・・ 本当に作ってる・・・)

 

 

 

↑ ↑  一般的なクリップとの大きさ比較  ↑ ↑

 

なかなか狂気さえ漂うサイズ感です。

 

 

 

 

 

約30分後、ドヤ顔でこちらに向けてきました。

窓の向こうから “何か” がうっすら見えてます。

 

 

なんか・・・ ミッチリと詰まってる・・・。

 

 

何が彼女を駆り立てたのかは分かりませんが、

 

「本当にここまでする必要があったのか?」

 

と小一時間と問い詰めたくなるほどの追加要素が実装されました。

 

 

 

再びマグネットシートを被せて封印。

 

 

ここまでやるのなら「運転手」も追加したいところですが「左ッ 左ハンドルになるから!」と、沸き上がる衝動を抑えました。

 

 

「帰社予定表」に掛けた倍以上の制作時間を費やした「納品マグネット」。

 

 

 

 

想定した以上のクオリティーで完成してしまいました。

「車種が微妙に違う」と残念なスタートでしたが、こうして見比べるとそんなに形状は変わらないんですね。

 

(´-`).oO(ちゃんと作ったのにコラ感すげぇ・・・)

 

 

 

 

制作の過程を見ていた社員からは

 

(´-`)( ´Д`).oO( いったい何を作ってるんだろう?)

 

との視線を感じていました。

 

マグネットが少しずつ形になっていくにつれ、「完成が楽しみ」との言葉を貰えました。

 

 

 

今回の目標である

「社員がワクワクするような要素の追加」

なんとか達成できた・・・ ような気がします。

 

 

 

長い時間と労力を掛けて作った「帰社予定表(とマグネット)」。

末永く使って行きた・・・ と言うか大切に使ってくれ!特にマグネット

 

 

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