灼熱のDIY -真夏の「倉庫熱」対策と「エアコン用カーテン」の制作記録-

会社2階の「灼熱エリア」で快適に作業ができるようエアコンを導入。

100畳近くある倉庫内を冷風でカバーするにはちょっとした工夫が必要になり、考えた末「仕切りカーテン」を自作することになりました。

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これまでの流れ

 

弊社は「1階が事務所」「 2階は倉庫 」となっています。

今回お話しするネタの中心となるのは、赤線で囲われた2階エリア。
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主に業務を行っている1階の事務所は冷暖房が完備されており常に快適な状態です。

それに対して2階は、

常に “ 40℃ ” 近い室温に満たされ日中サウナ状態 

といった苦行空間でした。

 

 

ただ立っているだけで汗が蛇口全開の規模で流れ落ち、こまめな水分補給無くして活動は不可能といったサバイバル要素を含む熱帯空間。

 

作業を行う際は「スポットクーラー」を使用してなんとか誤魔化していましたが、ほぼ「焼け石に水」で“生産効率”と“熱中症リスク”を天秤にかけるハメに。
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写真のマネキンは特に関係ありません。

 

 

 

兼ねてから「改善しよう!」との声は挙がるものの「夏の数ヶ月」という期間限定な問題 だったことから、「喉もと過ぎれば何とやら・・・」を地で行く感じで、数年に渡り改善されることなく今日までやってきました。

 

 

 

そうだ!「大改装」をしよう

 

そんなある日、

 

屋根裏に断熱材を入れてエアコンを導入しよう!
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写真の人物は社長本人すが、あくまでイメージです。

 

と、頼もしい社長のひと声で2階の具体的な改善プランが決定。

社員大半を巻き込んでの大改装が行われることとなりました。

 

一度決まってしまえば後は早いもの、改善箇所を大きく挙げると下記3点。

【1】エアコンの導入

【2】快適な作業エリアの構築

【3】広い撮影エリアの確保

 

「改善点」を明確にすることで今後の計画の目処が色濃くなっていくと同時に、複数の問題点が上がってきました。

 

 

解決するための具体的な案を考えていてはせっかく高まってきた 社員の熱が冷めてしまうためあとは“専属の大工さん”と、

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“ 弊社の 「歩く工作箱 」企画開発部長のHさん” に丸投げして大掃除当日を待ちます。

 

 

 

 

 

 

そして迎えた大掃除

7月某日。

大規模な片付けが始まりました。

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大掃除を効率的に行うため「手作りのキャスター付き台車」を大量に自作。

 

半端ないスピードで無駄な荷物で覆い尽くされた床が本来の姿を取り戻して行きます。

 

 

【 B e f o r e 】
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※写真は「段ボールの棚」を自作したときの様子です

↓   ↓   ↓   ↓

【 A f t e r 】
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(´Д`) (´-`).oO( やればできるんだなぁ・・・)

 

 

社員数名の心がひとつになった瞬間でした。

 

 

 

 

改装工事の始まり

倉庫整理を終えて約1ヶ月後、本格的な工事が始まりました。

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まずは断熱材の投入

 

今回は「屋根裏」に“ 断熱材 ” を入れていく作業。
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社屋の屋根から受ける直射日光を天井で食い止めるには必須といえる「盾」。

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重力で垂れ下がってきていた天井を「屋根裏の鉄骨」で引っ張りつつ「断熱材」を敷き詰めて行く作業を繰り返します。

 

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↑ 今回使用する断熱材の皆様 ↑

 

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大工さん2人が阿吽の呼吸で作業を開始。

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恐ろしい手際の早さでスルスルと屋根裏へと収納されていきます。

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約30分ほどで断熱材の収納が終わりました。

 

 

 

 

不要な階段の撤去

続いては撮影の際にいつも邪魔に感じていた「階段」の撤去。

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※ 撮影の様子はコチラから

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これも大工さんの流れるような作業で、数分後には撤去完了。

面白いほどスムーズに物事が進んで行きます。

 

 

 

カーテンレールの設置

 

そして今回一番のメインイベントとなる「カーテンレール」を設置。

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今回エアコンを導入するにおいて一番の問題点となったは 倉庫の“ 敷地面積 ” でした。

「作業エリア」「撮影用のエリア」の確保に特化するならば、100畳近くある倉庫全面をカバーするための複数のエアコンを設置は無駄だと判断。

必要なスペースだけを「カーテン」で仕切って簡易的な部屋を作ってしまおうというプランに落ち着きました。

 

無事レールも設置され、ここで大工さんのターンは終了。

これ以降は工作部長のターンとなります。

 

 

カーテン制作を開始

カーテン素材の選別

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カーテンの素材を数種類吟味して、今回選んだのは「萩原工業 スケルクリアシート」

2.7m×3.6mの寸法で2,120円(最安値)

必要なカーテンの長さが数十メートルに及ぶため、コスト的なメリットで考えればベストな選択でした。

ただし、このままの状態では使うことができないため、後に改修作業を施します。

 

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↑ ↑ ↑
未加工の状態でレールに吊した状態。

 

シートの両端には金属のカシメが打たれており、そこにカーテンフックを取り付けています。

このままでも行けそう・・・ に思えましたが、ピッチ(取り付け幅)が広くなってしまうため上手く収納することができません。

 

 

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シート本体はしっかりとした厚みがあります。屋外で使用する想定で作られているため耐久性は抜群!

透明度は「2歩ほど身を引いて遠くを見るとカーテンの向こう側の輪郭がなんとなくわかる」レベルです。

 

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近くに寄るとこんな感じ。

 

 

 

 

 

カーテンのアップデートを開始

 

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自前のミシンを持ち込んで “夜なべ作業”のゴングが鳴りました。

 

 

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ポリエステル製の太幅ベルト(黒色)を短冊状に切り、カーテンに折り込んで固定。

その後ミシンで縫製していきます。

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「1枚のシートの加工にどれだけの時間が掛かるのか?」を検証してこの日の作業は終了。

 

トータルで1時間半の作業が必要となるため、全部で8枚のシートを加工するとなると

 

計12時間・・・ (;´Д`)

 

 

一人で加工するには少々骨の折れる作業となりそうです。

 

 

 

 

 

激アツの中の作業

加工に掛かる時間を算段し、早々に心が折れたので、デザイナーのミムラさんにフォローしてもらうことにしました。

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※エアコンの効かない日中の温度は35℃以上

 

細めに水分を補給しながらの作業を開始。油断していると熱中症になりそうです。

 

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巨大なシートは少し動かすにも労力がかり、効率は悪く縫製のスピードもなかなか上がりません。

会話もなく黙々と作業が続きます。

 

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ひたすら糸を切り、

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淡々とフックを取り付け、

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ついに作業が終了。

朝イチで開始してから実に8時間が経過していました。

 

 

 

 

そして完成

完成した作業エリアを社員にお披露目。
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カーテンから内部をチラ見せしてから経過報告を行います。
脳内には「某リフォーム番組のBGMと、あのセリフがループ中

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「なんということでし〜(略)」

荷物が所狭しと乱立した倉庫を半透明のカーテンで囲むことで簡易的な部屋が出現しました。

 

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もろもろの説明が終わり、早速作業を開始した営業のO河くんと営業事務のハルナさん。

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いつもは灼熱のエリアで奮闘していたこともあり、快適さを堪能しているようでした。

(´-`).oO( 実に感慨深い・・・)

 

 

 

 

新たな「クリエイティブスペース」

そして残された最後の課題、「広い撮影エリアの確保」ですが、

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理想通りの完成度となりました。

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約10mに渡るカーテンが倉庫を横切っており約20畳の撮影スペースが完成しました。

エアコンの冷気はしっかりと遮断され外部に漏れることはありません。

 

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新たに設置されたエアコン(業務用23畳)

「屋根に断熱材」「壁としてカーテン」を追加したことで、これだけのサイズで十分です。

 

 

 

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さまざまな荷物が押し寄せ、使えるエリアが限られたスクリーンエリアは、

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階段を撤去したことも手伝って、開放感のある空間に生まれ変わりました。

 

 

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出荷用の段ボールに押しやられながら、
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狭いスペースをなんとかやり繰りしていた撮影スペースは、

 

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激的に広くなりました。

 

 

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ソファーに対して簡易すぎる机(段ボール+ベニヤ板)が最高にCOOLです。

 

 

 

今回のまとめ

強固な「壁」は必要ない

“一枚のカーテンで「仕切る」だけでその空間は「部屋」として成立する” ことに感銘を受けました。

ペラペラのシートが天井からぶら下がっているだけなのに、機能面では「木造の壁」とそう変わりません。

「部屋」「倉庫」の境界線が明確になることで今後も「撮影エリア」には資材の段ボールが進入してくることは無いでしょう。

また「カーテン」なので “ その気になれば ” 元の広い倉庫に戻すことができるのも魅力的です。

 

DIYで経費削減

「仕切り用カーテン」を自作したことで経費が大幅に浮き、費用をエアコンのグレードに回すことができました。

縫製の手間は掛かりますがいろいろと経験値が貯まり、今後なにかを作る時の応用として使えそうな作業だったと思います。

 

完成した部屋はこれから時間をかけて社員が使いやすい空間に育てて行きたいですね。