決戦前夜 – 新製品展示会に向けてのサンプル作り –

 

年に数回、お客様の大規模な新商品の発表展示会に使用する「サンプル」を制作する期間があります。

弊社でデザインしたパッケージを社内でプリントアウトしてカッティング、その後組み立てるといった工程を経て期日に間に合わせるよう作業ですが、社員が黙々と作業台に向かう光景は季節の風物詩となっています。

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“厚紙や袋に印刷して「箱」や「袋」の形にしていく作業”と聞けば、

 (´-`).oO (な〜んだ、そんなの簡単じゃないの)

と思われるかもしれませんが、ひとつのアイテムに対して100枚に及ぶ枚数を必要とすることもあることからサンプルを納品するまでに数日〜1週間かかることもしばしば・・・。

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基本的に制作は案件を担当したデザインチームの面々(期日ギリギリだと社員総出)で行います。

普段は“マウス”を持つために特化した利き手を“カッターナイフ”を華麗に操る工作機械へと変えて一心不乱に作業へ向かう姿は「徹夜続きの漫画家」に例えても過言で無いように思えます。

内容を聞けば、(;´Д`)「大変そう・・・」と思われがちですが、いつもと違う業務形態でちょっとしたお祭り気分な社員も多く、4月に入社したMさんに至っては

「いつもと違う仕事ができて楽しかった!」

と、持ち前の根性でテキパキかつ堅実に作業をこなしていました。

 

 

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この作業のお陰で「カッターナイフをろくに握ったことがない人」が、数年後には 「フリーハンドで曲線を切り分け、ミリ単位で厚紙を切り分けるスペシャリスト」として成長を遂げるのを見る度に

「人間の適応能力ってすごいよなぁ・・・」と毎度のようにつぶやく自分がいます。

最近では作業効率を上げる道具も着実に増え、 サンプルの完成度も本番さながらのものができるようになりました。

弊社でデザインした作品達が一斉に陳列され商品を彩る展示会。

商談に望んだ営業部、制作に関わったデザイナー達が一斉に報われる瞬間でもあります。
日々の業務は大変でありますが “昨日までなかったモノを造り出す” ことに携わる行動は何事にも変えられないものであり、我々を前に進める原動力として背中を力強く支え続けるのです。

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