実用的なノートカバーをデザインしてみる

強化ペーパーで作るノートカバーの第二弾。

今回はネタ抜きの真面目なデザインで作ります。

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以前制作したノートカバー
はいろいろとデザインがアレだったため、今回はその反省を踏まえて制作に挑みます。

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デザインの打ち合わせに使用するノート(会社より支給

なんの変哲もないノートです。

デザイナーたるもの「ソレっぽい」アイテムで商談に望む方が良いのではないか?と常々考えるようになったのが昨年の夏頃。

市販のカバーを調べてみましたが、自分の琴音に触れる造形のものにはなかなか巡り会うことができませんでした。

よって、いつもの如く自作の方向で考えていたのですがここでちょっとした問題が発生。

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カバーのコンセプトデザインは割と早い段階で決まっており「あとは実際に制作するだけ」という状態でしたが、“素材をどうするか?” といった点で時間悩むこと数ヶ月・・・。

「帆布」を想定してデザインしましたが色分けしている箇所がスリット状となっており、切った箇所がほつれていく布素材では完成時に厚みが増すことが判明。

“ほつれ”の問題が発生しない「革」でも作成を考えましたが、各パーツの色分けに使用する材料購入を視野に入れるとコスト高が懐を直撃します。

そんなこんなで「なにか良い素材はないものか・・・」と悶々としながら、良素材の特性を併せ持った「強化ペーパー」の採用が決定しました。

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出力機にてデザインを出力。
強化ペーパー“ウエスタンクロス”は地の色が濃いベージュのため、鮮やかな色は乗せることが苦手です。(今回は渋めの色味のノートカバーなので全然問題ありません

また、革素材では模様を乗せることは不可能に近い行程ですが、この素材は基本的に「厚紙」のため気軽にプリントできることが強みです。(※強く擦ると色が剥がれていくため色止め材を塗るなど、今後の改善が求められます

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材料をパーツ毎に切り分けて制作開始。

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仮組みしてステッチの色糸を決めます。

渋めの本体にアクセントとして映えるようオレンジ色に決めました。

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折り返し部分をゴム糊で仮接着して乾くまでしばらく放置。

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今回はブランド名が入る箇所のみ「革素材」を使用します。

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水に革を浸し、しっかりと柔らかくしたところで刻印。

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スリットの部分にパーツをレイヤー状に並べて完成イメージを思い浮かべます。

ここまでは想定していた以上にスムーズに事が運べました。

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各箇所を確認しながら慎重にミシンを掛けていきます。

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最終コーナーを縁取りして完成。

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ノートに装着して全体を確認。革の部分が良いアクセントとなってます。

最後の仕上げとして表面をざっくりと擦り色を落としてみました。強化ペーパーの風合いと相まって渋さが際だちます。

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スリットには名刺を始めとするカード類を収めておくことができます。

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ちょっとしたネタから始まったノートカバー制作ですが、最終的にまともな形で着地してしまいました・・・。

加工もしやすく手軽に扱える素材として魅力的ですが、全面に色を置いた際に「剥がれやすい」というリスクもあるため両手放しでは喜べません。

今後はトップコート等のコーティング剤などを塗布したりして問題解決に向け試行錯誤していこうと思います。

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