榮久庵憲司のものづくり - 福山ものづくり交流館訪問 –

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福山市にある「ものづくり交流館」にある“榮久庵憲司のものづくり” ブースを見学してきました。

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以前、お客様より「日本を代表するプロダクトデザイナーの第一人者の展示ブースが福山にある」と教えて頂き「いつか寄れたらな・・・」と思っていた矢先、近くへ寄る機会があったため時間を作って見学に足を運びました。


“ものづくり交流館”と聞いていたため、市民施設的な物を想像していましたが、商業施設である“エフピコRiM”と呼ばれるデパート的な建物の7階にソレはありました。

エスカレーターを上がっていくとデパートとは異質な空間が広がっています。

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フロア全面が “ものづくり” のための展示場 + 講習施設となっており、夏休みということで親子連れの方々が目立ちます。

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フロアの説明パンプレット入れに下駄が!

「どうせ中途半端な展示ブースでしょ」と侮っていましたが、半端ない気合いが伝わってきました
・・・ここは少々本気でかからなければならないのかもしれません。

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辺りを見回してお目当ての場所を探索。
数秒ほど迷いましたが、明らかに他の展示品とはクオリティーが違うブースを発見!

これは期待が持てそうです。


 榮久庵憲司 – Wikipedia

榮久庵 憲司[えくあん けんじ、1929年9月11日 – 2015年2月8日)は、日本の工業デザイナー。静岡文化芸術大学名誉教授。

GKインダストリアルデザイン研究所所長、世界デザイン機構会長、静岡文化芸術大学デザイン学部学部長などを歴任した。


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氏の生み出した工業デザインは素人目にも洗練されたものが多く、代表作品といえば誰もが一度は目にした事のあるこの「キッコーマンの醤油差し」。

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入り口に設置された看板にもしっかりと明記されています。

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ご本人の等身大写真と共に生い立ちや作品の説明、オフィスの写真や著書の紹介などコンパクトながら見やすく展示されています。

 

 

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展示品のディスプレイ方法も中の製品と並び隙が無く、陳列込みで作品が目に入ってきます。

爪ヤスリひとつ取っても最初から完成までの行程に激的な変化が見られ、作品に対する姿勢の深さを感じる事が出来ました。

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日常品のデザイン以外でもはバイクのコンセプトモデルが目を引きました。

しっかりと細部まで書き込まれたアイディアスケッチを眺めていると作業場に足を踏み入れている錯覚に陥ります。

広さにして12畳ほどのスペースでしたが、展示されている作品の密度が濃いため30分程の時間を使ってじっくり見入っていました。

 

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同じフロアの講習室。

ここだけ見ていると商業施設というよりは学校・・・

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教室内には3Dプリンターが常備されており、ここは “ものづくり” の施設なのだ!ということがひしひしと伝わります。

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夏休みの工作の参考になりそうなブースもありました。

「福山という土地のデパートの一角」という先入観から入ってしまったこともあったためか、ここ最近で一番贅沢な時間を過ごせたな・・・という気持ちになりました。

展示期間は設けられておらず、そこへ行けばいつでも見られる手軽さから、デザインに携わる/興味がある方で、近くへ行く便がある場合はお奨めのスポットです。


福山市ものづくり交流館

http://monodukuri-f.com/

〒720-0067 広島県福山市西町1-1-1 エフピコRiM7階
電話:084-923-1191(直通)

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