携帯用の箸を作ってみよう ~山ごはん用カトラリーの自作~


Warning: A non-numeric value encountered in /home/justcoltd/just-coltd.jp/public_html/blog/wp-content/plugins/pz-hatenablogcard/pz-hatenablogcard.php on line 466

登山に持ち歩く「携帯用の箸」の購入を検討していると、いつの間にか自作する流れになりました。

割と簡単な手順で制作が可能なので、オススメのDIYです。

1_1

「箸」があれば良いじゃない

 

昨年末あたりから 週末はリュックを背負って山や川など外でご飯を作って食べる機会 が加速度的に増えたので、カトラリー(スプーンやフォークなどの食器)を揃えていこうといろいろ調べてみました。

ちなみにカ“ラ”トリーではないそうです

 

結果「スプーンは必須、フォークは“箸”があれば代用可能という結論に至りました。

P1070578

スプーンはチタン製の折りたたみできるものを購入。(便利過ぎて日常から携帯してしまうレベルです

 

「携帯する箸はどうするかな〜」と、ソレ系のサイトを巡回しながら考えていると

 

「あ、これって作れるんじゃね?」

 

と、いつもの悪い癖が・・・。

 

アルミパイプとネジと割り箸?があればなんだかできそうなので「箸は自作」という流れに決まりました。

 

準備とか材料とかもろもろ

やる気の炎が消える前に、近所のホームセンターへと走ります。

P1070301

いろいろと検証した結果、「7mm径 / 0.5mm厚 」のアルミパイプを購入。

 

P1070299

アルミパイプの径に丁度入る大きさのナットを持つ「小ネジ」と、

 

P1070298

キッチンに適当に転がっていた「木製の箸」を用意。

材料の加工方法

 

~ところ変わって会社の昼休み~

駐車場に道具を広げて簡易作業スペースを展開。

P1070302

(´Д`)(´-`).oO(また何か始まった・・・)

 

社員の眼差しが刺さる中、黙々と金属類のカッティング作業に移りました。

 

P1070303

手始めにアルミパイプを斬ります。

 

7mm径なので数秒で終了。

 

 

P1070304

次にネジ頭を切り落とします。

 

P1070305

P1070306

慣れてくれば30秒で処理完了。

「よっしゃっ!」

 

と小さくこぶしを握りしめ成果に満足していると、

 

 \ あ、不審者が・・・ /

近所のコンビニで買い物して帰社途中のKさん(デザイナー兼カメラマン)がニコニコしながら近づいてきました。

 

日中から “万力” を取り出して、金ノコでギコギコ・・・

 

自分の中では日常の風景でしたが見慣れない人から見たらなるほど、そう見られても・・・

 

・・・うん、おかしくない。

 

細部の加工作業

 

大物の作業が大筋で片付いたので、次は細かいパーツの加工作業に移ります。

 

P1070309 P1070310

「パイプ内部」箸の先端を収納する想定なので、長さを調整しながらモデラーソー(精密ノコギリ)でカット。

 

P1070311

ソレっぽい形になってきました。

ここまでは良い感じのテンポで作業が進んでいきます。

 

P1070312 P1070313

カッターで箸を削って調整。

パイプ内に「スポッ」と抵抗なく滑り込む細さになったらOK!

 

 

P1070317

次にアルミパイプの処理。

金ノコで荒れた切断面を金属用ヤスリを使って滑らかにします。

 

P1070318

これで必要なパーツが完成しました。

 

 

ジョイント部分の加工

 

アルミパイプと箸を繋ぐ大事な部分を組んで行きます。

P1070319 P1070320

まずは頭を切り落としたネジの入る穴をドリルで削っていきます。

 

P1070321 P1070322
P1070324

ネジが程良い抵抗で固定できる事を確認して、エポキシ接着剤(JBウェルド)で固定。

 

P1070323

メス側のナットもアルミパイプ内に接着しておきます。

 

 

P1070325

2時間ほど乾燥させ、ある程度接着剤が硬化したことを確認。

 

P1070327

仮組みして様子を見てみます。

 

P1070328

 

ネジ穴が垂直に空けられなかったので若干いびつなのが気になりますね・・・。

この段階で気付いたことを改善に向けて箇条書き。

 

・箸の部分を“削っただけ”なので収納時に引っかかりがある。

・凸ネジの突出部が現在の長さのままだと使用する際、数十秒ねじる必要がある。

・持ち運びを考慮して収納する手段が必要である。

 

 

反省を踏まえた改良

プロトタイプの問題点を踏まえて改善Verを制作開始。

P1070329

引っかかりを防ぐため最初から円柱の箸(菜箸)を切断して先端部に加工しました。

 

P1070568

そして凸ネジ部分の露出部を「5mm」と短く調整。

慎重に様子を見ながら接着剤を流し込んで乾燥させます。

 

P1070569

とりあえず収納時と使用時の問題点は改善しました。

垂直の穴問題は「技術面」の問題なので、今回は保留の方向で。

 

収納用の袋を作ってみる

P1070330 P1070331
P1070332 P1070333

最後の問題である「収納」。

カバン用の「ナイロンベルト」を使用して“それっぽい”収納ケースを作成。

ついでに自分のブランドネームも挟み込んでパラコードのストラップを通せば、

 

P1070335
○○○○○○○○○○○○○○○○○○/ 完 成 ! \

 

 

P1070336

フタの折り返し部分には爪楊枝を収納できるスペースを設けました。(カッコイイ

 

 

P1070337

収納しているもの一覧。(とてもカッコイイ

 

 

P1070338

ちゃんと使って収容できる箸ができて大満足です。(ものすごくカッコイイ

 

新規購入したものは「アルミパイプ」と「小ネジくらい」(残りの素材はその辺で調達)なので、材料費は500円以内で収まりました。

実際に使ってみた

その日の夕方、近所のラーメン屋さんにて実用テスト。

P1070340

特に問題もなく普通に使えました。

むしろアルミパイプ半分、木製の箸半分なのですごく軽い!

接続部分の強度が心配でしたが通常の範囲の使い方ならまったく問題なかったです。

 

 

完食後にしっかりと先端を拭き取り、分解してパイプ内に収納・・・ と思ったら、

 

「水分で木材部分が膨張してパイプに入らない\(^o^)/」

 

 

これがリアルです! OKです、今後の改善点ッいただきます!

 

実際にやってみて初めてわかることって沢山あるよな〜と、一人感心しながら無理矢理パイプ内に押し込み会計を済ませました。

帰宅して箸をしっかりと洗剤で洗い、乾かすことで水分を飛ばせば元通りに収納することが出来ました。

結構強い力でガシガシ洗いましたがネジ部分はびくともせずプロトタイプとしては合格点かと。

 

金属を切る行程が場合によっては大変かも知れませんが、半日もあれば作れるのでお奨めです。

 

次回は先端を塗り箸のようにウレタン塗装して、アップデートを計りたいと思います。

 

 

 

writer_h002

コメントは受け付けていません。