組み立てた「ペットボトルバズーカ」を公園に持ち込んで、実際に撃ってきました。

バズーカ設計、組み立てはコチラ ↓

秋晴れの空が広がる某日。
誰もいない昼下がりの公園にスタッフを引き連れて「発射実験」を開始しました。

結果は上々。
途中トラブルに見舞われましたが、始終楽しめた実験内容でした。
※詳細は記事後半から。
※ まずは前回掲載できなかった「ペットボトル弾」の作り方からご紹介します。
実験の様子は 2 「実 験 本 番」からご覧ください ↓
目次
「ペットボトル弾」 の作り方

バズーカ(本体)に装填して飛ばす「ペットボトル弾」↑
「ジョイントユニット【凸型】」の制作
バズーカ本体とペットボトル弾を繋ぐ非常に重要なパーツです。
空気がパンパンに詰まったペットボトルをガッチリと繋ぐ部分となるため、かなり頑丈に作る必要があります。

用意するものは「ホースジョイント(凸型)」と「ペットボトルのキャップ」。

「ホースジョイント(凸型)」を写真の状態になるようにノコギリ等でカットします。

「ホースジョイント(凸型)」と「ペットボトルのキャップ」共々、貼り合わせる側の面を荒めのヤスリで削ります。
後々「荒らした面同士を接着剤でくっつけるわけですが、飛ばす行程で “ 一番圧力が掛かる部分 ” のため、かなり強固な接着を行う必要性があります。
表面がボコボコに見えるほど荒めに削ることで接着剤の食い付きが良くなるため、ここはしっかりと下処理を施しておきましょう。

「ペットボトルのキャップ」の天面をドリルで穴を開けて、リーマーで拡張。
※「ホースジョイント(凸型)」の穴より若干大きめのサイズにしておきます。

今回もエポキシ接着剤「アラルダイド」を使用しました。

「これでもか!」と言うほどに大量に塗っていきます。

接着剤がハミ出したとしてもそのまま放置。
写真のように立てた状態で丸1日乾かします。
必要な材料一覧
次に「ペットボトル弾」の本体を作っていきます。

用意する物は「500mlペットボトル × 2本」「1Lサイズの牛乳パック」

「ポリエチレン・ポリプロピレンも接着できる両面テープ」「ビニールテープ」
※牛乳パックは「撥水加工」が施されているため、通常の両面テープでは接着することが出来ません。
また、発射時は水を使用するので防水性のあるテープが必須となります。

牛乳パックをカットして約4cm幅の帯を作り、先ほど作成した「ジョイントユニット【凸型】」に軽く巻き付けるようにしてテープ等で仮留めします。

「約 2mm 程の隙間」を残しておいてください。
「羽」パーツの制作
発射の際、ボトルをまっすぐ飛ばすために必要なパーツです。

写真の寸法で折り返し、帯状に切り取った牛乳パックを用意。

裏面に両面テープを貼り付けてしっかりと折りたたみます。

テープで固定した帯を30mmの幅で切り取り(写真の状態)、このパーツを4点制作。

写真のような角度で切り取り、

底面に両面テープを貼り付けて、

「ジョイントユニット(凸型)」に巻き付けた帯に配置していきます。

このように十字状態になればOK!

あとは羽の根本を覆うようにビニールテープで固定していけば、

「羽パーツ」の完成!

ビニールテープを巻き付けることで、2mmの隙間が埋まりカッチリと固定されました。
「本体の制作」

「500mlペットボトル」を約半分の位置で切り取り、

もう1本のボトルの「底」に被せるよう はめ込みます。

「ビニールテープ」を軽く引っ張りながら2〜3回巻き付けて固定。

これで「ペットボトル弾」本体が完成しました。
先端の加工(2種類)
先端の加工は大きく分けて2種類あり、

加工の簡単 + 地面に落ちた際に受けるダメージが少ない「Aタイプ」と、

加工に少々の手間はかかるものの、発射時の空気抵抗が少ない「Bタイプ」があります。

先端にボトルのキャップを閉めれば完成の「Aタイプ」
続いて「Bタイプの作り方」

適当なサイズの厚紙(防水でなくてOK)を切り取り、先端が尖った形状になるように巻いていきます。

テープで仮留めした状態で固定。

あとはビニールテープを軽く引っ張りながら隙間無く巻き付けていけば完成。

発射された「ペットボトル弾」は基本的に先端から落下するので、実験を繰り返す折に先端が潰れてしまいます。
2種類の先端形状にはそれぞれ特徴があるため「どちらが良い!」とは言い切れず、最終的には好みの問題となりました。
(今回の実験ではBタイプを使用)
「実 験 本 番」

発射実験に場所はいつもの公園。
クリスマスに餅を焼いて食べたり、パラコードで羽交い締めにされて引きずり回された思い出の場所です。

あまり人目に付きたくない実験内容のため(試験撃ちの際、小学生達が集まってきて困った経験アリ)「誰もいない平日の昼下がり」は理想の時間帯。
手際よく持ち出されたアイテムの数々がベンチに並べられます。
静かで平穏な公園のベンチに「ガチなサイズのバズーカ」
冷静な目で見るとシュールな光景過ぎていったいどこからツッコんで良いのやら・・・。

今回の「砲撃手(ランチャー)」は営業事務のハルナさん。
某教育番組のお姉さんばりに余裕を感じる挨拶ポーズです。

身に余るサイズのバズーカを抱えながら 満面の笑みで応えてくれました。

事前に作った「ペットボトル弾」をバズーカ本体に装填した図。
一気に「兵器感」が強調され、それっぽいカラーリングに塗りさえすれば 完全に「職務質問 対象品」です。
「バズーカ」のセッティング
一応この状態でも飛ばすことは可能ですが、発射した瞬間に大量の水が放射されるため 撃ち手が危険な状態に晒されるため、

こんな感じで「バレルユニット」を被せます。

これでセッティング完了!
一見「ただの筒」ですが “あると無い”とでは、浴びる水の量が大幅に軽減されます。

「ニュッ」と顔を覗かせている姿がなんとも頼もしい・・・
「ペットボトル弾」の下準備
次に飛距離を伸ばすためには無くてはならない「水」の注入。

栓(ジョイントユニット【凸型】)を外して水を入れていきます。

ボトルに対して「1/3」〜「1/4」程の量で様子を見ます。

ボトルから水が漏れないように注意しながらジョイント同士を「カチリッ」と音がするまで固定します。

「自転車の空気入れ」を「バルブユニット」と接続して、

力強く空気を注入していきます。
500mlボトルでは 大体6回のポンピングが限界でした。
※「ジョイントユニット【凸型】」を作る際、接着が甘いとこの行程で破裂します(経験アリ)。
ここでハルナさんに異変が・・・

バズーカの持ち方を探りながら、
「重くて持ちにくい」
との意見が飛び出しました。

最終的にただの飾りでしかない「ショルダーユニット」を取り外すことで実験を再開。
(´-`).oO( 男のロマン・・・ )
ファーストショット
準備が整ったところでいよいよ発射!

カウントダウンと共に「パシュッ」と爽快な発射音が響きます。

綺麗な弧を描いて飛んでいきました。
飛距離はまずまずの「約 40 m」

バズーカを発射した瞬間に「水を撒きながらペットボトル弾が飛んでいく」ため、少量ではありますが回避が難しく、

浴びた水を拭き取りながらの実験が続きます。
突然のトラブル
順風満帆に見えた初回から一転、

2発目にして飛距離が愕然と落ちました。
いろいろ調べた結果、

「バルブユニット(空気を注入する管)」を繋いでいた接着剤が剥離してしまったようです。
これは・・・
今回の実験はここで終わりか?
と、不穏な空気に包まれながらも「空気注入」→「漏れる前に即発射!」の流れで事無きを得ました。

今回最大の飛距離は「約 62 m」
地面への落下から「弾」の精度が落ちたのか? クルクルと回りながらの推進。
これを真っ直ぐ直進させることができさえすれば、もう少し遠くへ飛ばせそうにも見えます。
一連の流れを動画でまとめてみました。
今回のまとめ
実験後半は慌ただしくもありましたが「制作から発射実験」までを全て手作りで行えた達成感は、何事にも代え難いものがありました。
今回使用した「500mlボトル」では「1.5mlボトル」に比べて 空気の容量が少ないが故に飛距離が出ないことから、「バレルユニット」を外した状態での発射も視野に入れて改良していきたいと思いました。
一部壊れてしまったバズーカを修理して再び挑戦したい案件ですね。











