飛んでけロケット -大人の自由研究「ペットボトルバズーカ」の制作と発射実験 前編-

ホームセンターで簡単に手に入る材料を使って「諦めない心」で造り出す。

「1%の努力」で踏みだし、残りは「気合い」でなんとかする!

今年の夏一番の思い出「ペットボトルバズーカ」の制作記録です。

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飛ばした様子はコチラから↓

大人の「自由研究」

とある暑い日のお話です。

7月行った「入れ歯用洗浄剤を使用した実験」

このお陰で自分の中にある「“自由研究”的な欲求」を十二分に満たすことができました。

(´-`).oO(あぁ、この夏は悔いを残すことなく見送れるなぁ・・・)

と思った矢先、自分の中の何かが

「いやいや「研究」と来たら、次は工作だろ!」

と、さも当然のように吠えるのです。

このクソ暑い中、作業を行うのを拒否し続ける「重い腰」を説得するにはそれ相応の企画を行いたいところ・・・

どうせ作るのならゲキ暑な猛暑を一気に涼しくするような「水」「氷」を使用した何か・・・

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/ そうだ!ペットボトルバズーカを作ろう! \

以前から「作ろう!」と考えては先延ばしにしてきましたが、ここに来てとうとう大人の階段を上るときが来てしまったようです。

社員への報告

「お盆休み中にペットボトルバズーカを作るよ!」

唐突なメッセージを耳に受け、社員の反応は

(;´Д`)「お・・・ おう・・・」

(´-`)「バズーカ? ・・・ロケットじゃなくて?」

(´・ω・) 「いったい誰をすんですか?」

と、反応は上々。

自らの退路を完全に絶つ作業は完了しました。

あとは勢いとテンションに任せて作ってしまえば良いだけです。

材料の調達を開始

気持ちが冷めないうちに行動を開始。

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足を運んだのはいつものホームセンター。

Google先生で調べた「バズーカ」の資料を横目に眺めつつ、完成形を頭に描きながら必要なパーツを詮索していきます。

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この時は集中し過ぎて気付きませんでしたが「バズーカの資料片手に店内を余すことなく徘徊」は運が悪ければ職質、諸外国だと完全に「ホールドアップ」案件ですね。

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いろいろ吟味した結果、使用する素材を「塩ビパイプとその仲間たち」に決定。

大きさの割にはコストパフォーマンスに優れ、サイズや種類が豊富にあるため必要な材料を選ぶだけでもかなりの時間を要しました。

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今回の「弾(ロケット)」となる「500mlペットボトル」。

これが綺麗に通過する最小のパイプ径は「75mm径」と判明しました。

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コレ↑ とか「ペットボトルバズーカ」を組むために作られたパーツだとしか思えません。

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このパーツも無意味に使ってみたいところ・・・(※可動部があるものは値段が跳ね上がるようです

予算を「5,000円以内」と決めているので今回は見送りました。

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頭の中で設計図を組みながらカートに集まっていく材料をチェック。

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もう「バズーカ」にしか見えません・・・

何だか妙にテンションが高くなってきたところでレジへ向かいました。

J( ‘ー`)し「合計で “ 8,560円 ” です」

Σ (;´Д`).oO(えーーーーっ)

メインユニットの制作

まずは「本体」となる「メインユニット」の作成から。

今回の買い物で一番の大物となる「75mm径の塩ビパイプ」をカットしていきます。

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改めて見ると結構な長物・・・

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おおよその長さを決めてノコギリでカットして、

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等間隔に穴を開け、

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ハンドル部分を取り付けるパーツを固定。

作業は問題なくスムーズに進んで行きます。

ハンドルの制作

続いて持ち手となる「ハンドル」を作っていきます。

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用意した物は「自転車用のブレーキパーツ」

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ホームセンターにて680円程で入手できます。

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手に持ちやすい形状をスケッチして、

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おおざっぱな形にカット。

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写真の箇所をドリルで穴を開けて、ヤスリ掛けを施します。

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「ブレーキパーツ」が固定できることを確認できればOK

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握っても違和感の無いように角をサンドペーパーで落としていきます。

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全体に丸みがついて握りやすくなりました。

これで「ハンドルパーツ」が完成。

今回の行程で一番手間の掛かる部品だったかもしれません。

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ここで仮組みして様子を見ます。

作業を開始して丸一日。 なんだかソレっぽい形になってきました。

フレームユニットの制作

次はバズーカ本体に収納する「中身」を作っていきます。

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ここで “ペットボトルバズーカの要”と言い切っても過言ではない「ホースジョイント(凹型)」が登場。

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なるべくこのジョイントがギリギリ入るサイズのパイプを選択。

※25mm径のもので大体いけると思います。

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写真上から

塩ビパイプA = Bのパイプ(25mm径)パイプがすっぽり納まる径

塩ビパイプB = 25mm径

65mm径パーツ = 75mm径にギリギリ入る大きさのパーツ

上記の素材を使って「ロケット発射時の掛かる圧に耐える土台」を作ります。

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「65mm径パーツ」「塩ビパイプB」が通るよう、中央にドリルで穴を開ける作業を開始。

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マジックでマーキングした円周に沿って小さな穴を開けていきます。

糸ノコを使う方が時間を短縮できますが、正確な「正円」を作るにはコチラの方法をオススメします。

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「塩ビパイプB」「塩ビパイプA」を被せて「塩ビ用接着剤」を大量に塗り込み各パーツを癒着。

※「接着」でなく「癒着」←肝心です。

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↑こんな配置で組んでいきます。

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最終的にこのような形になればOK。

接着剤が完全に乾いたら「フレームユニット」の完成です。

ジョイントユニット【凹型】の制作

ペットボトルの弾(ロケット)に空気を入れる注入口の作り方。

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まずは2種類のホースを用意。

ホースA = 「ホースB」より、ひと周り大きめのサイズ。

ホースB =「ホースジョイント(後記)」にキッチリと繋ぐことができるサイズ。

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ホースジョイントと約10cmの長さに切った「ホースB」を用意。

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このように繋げておきます。

バルブユニットの制作

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パンクした自転車のチューブを入手。

※自転車屋さんに行くと格安 or 無料で分けてもらえます。

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必要なパーツは空気を入れるための「バルブ」部分のみ。

残りのゴムタイヤ部分は必要ありません。

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汚れている場合はしっかりと除去してください。

根本に残ったタイヤゴムをなるべく切り取り「正円」になるよう加工。

金属の部分が錆びている場合は「紙やすり」等でしっかり磨いておくと、後の行程が楽になります。

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このままでは空気を注入しても漏れてしまうので、100均ショップにて「パンク修理キット」を購入。

足りないパーツを補填しました。

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続いて「ホースB」が中に納まる径の塩ビパイプを用意。

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約3cm程に短くカットしたパイプの中に「ホースB」を隙間無く収めていきます。

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先ほど加工を施した「バルブ」を写真のように差し込んで、接着剤を使って完全に固定(空気漏れ防止)しておきます。

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約30cm程にカットした「ホースB」ホースを用意して、

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写真のように繋ぎます。

※この段階では接着しないでください。

ひとまず「ジョイントユニット」完成としておきます。

ブレーキワイヤーの取り付け

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「ホースジョイント」を一旦取り外し、写真のようにビニールテープを巻いていきます。

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こうすることでパイプに収めた際の微々たる隙間を完全に埋めることが可能。

※パテで埋めてしまうと後々の微調整が不可能となるため、ここはビニールテープを使用してください。

また、この部分がブレてしまうとロケットがまっすぐ飛ばなくなってしまうので、時間を掛けて調整を繰り返したいところです。

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ここで「ブレーキワイヤー」を用意。

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写真の箇所 ↑(ネジの間)にワイヤーを通す穴を開けます。

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ワイヤーの先端にある「タイコ」部分を「ブレーキパーツ」に接続。

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必要な長さを確保したら、ワイヤーカッターで先端をカットします。

各パーツの組み立て

「フレームユニット」の加工

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「フレームユニット」の後方にあたる箇所に「ワイヤーの外皮」が通るサイズの穴を開けます。

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前方(ジョイントユニットが納まる側)には「中のワイヤーのみが通れるだけの小さい穴」。

※この行程をミスするとスイッチングが上手くできなくなる致命傷となるので気をつけてください。

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「向かって左から通ってきたワイヤーの外皮」「右側の小さい穴」で止まることで、中のワイヤー(金属部分)のみが動けるようになります。

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「フレームユニット」をバズーカ本体にスライドして収めます。

※隙間を埋めるためにビニールテープを巻きました。

バルブ口の設置

次にバズーカ本体に「空気を注入するバルブ口」を本体に設置します。

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発射する際、邪魔にならない箇所(今回は横側)にドリルで穴を開けて、

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「リーマー」で穴を大きくしていきます。

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「バルブユニット」を一旦外してバズーカの先端から通します。

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注入口からホースを通して、

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再び「バルブユニット」を取り付けて接着剤で接合部をガッチガチに固定します。

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今回は主にエポキシ接着剤「アラルダイド」を使用しました。

ジョイントユニットの仕上げ

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「ホースバンド」でホースジョイントの先端に沿わせたワイヤーをくるむように固定します。

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その後 ワイヤーの先端に「スリーブ」を取り付けてしっかりとカシメます。

スイッチングのテスト

全体を組み立てた状態で「メインユニット」スイッチをテストします。

【通常の状態】

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【トリガーを引いた状態】

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先端のジョイントが後方にスライドしていることが確認できました。

スライドしない場合はどこかに不具合が出ている証拠なので一度バラしてから確認となります・・・

装飾パーツの制作

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「メインユニット」の接着剤を乾かしている間、さらに容姿を「バズーカ」に近づけるため「塩ビパイプコーナー」を徘徊。

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なかなか良い感じの素材を見つけることができました。

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向かって左から「ショルダーユニット」「メインユニット」「バレルユニット」。

ロケットを発射するため無くてはならない「メインユニット」。

顔面に水流がぶつかることを防ぐための「バレルユニット」に対して、

「飾り」以外の何者でもない「ショルダーユニット」となり、

装着することにより重量が半端なく上乗せされることから

「それ・・・ いらなくね?」

と軽視されがちですが、そこは「男のロマン」のひと言ですべてが許されてしまうから不思議です。

ちなみに先端にある「バレルユニット」を装着せずロケットを飛ばすとこうなります↓

(;´Д`)「コワ・・・」

バズーカの組み立て

今までの苦労を思い出しつつ、胸躍らせて全てのパーツを組んでいけば・・・

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「ペットボトルバズーカ」の完成!

制作途中ではそんなに気にならなかったんですが、見た目が完全に「バズーカそのもの」過ぎて若干退いてしまいました。

久しぶりの「大物」の完成に今までの苦労を思い出しホッとため息。

お盆休み全ての時間をコレに捧げましたが、後悔など微塵もしていません。

サイズ感の対比

完成したバズーカを会社に持ち込み、早速アシスタントのミムラさんに持ってもらいました。

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形状もさることながら、大きさも本格志向で作ってしまったため結構なサイズです。

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いろいろな角度で構えてみましたが、女性や子供が持つには大き過ぎた模様・・・

バズーカを目にした社員は

(;´Д`)「デカッ!」

(´-`)「 ガチ過ぎでしょ」

(´・ω・) 「いったい誰をすんですか?」

と様々なメッセージを頂き感無量でした。

今から発射実験が待ち遠しく思えますね。

次回は「ロケット(弾)」の制作と「発射実験」をご紹介します。

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