紅く廻る闘魂!(仮面ライダーゴースト・闘魂ブーストアイコン-眼魂-の発光改造)

今回は久しぶりに玩具改造です。

この写真を見て「あれ?」と思った方は楽しめるネタだと思います。

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以前ご紹介したエントリー2件。

当時、シフトカー以上にクリアランスギリギリの状態でLEDの埋め込み作業を行い、

「思ったほど綺麗な発光はできなかったな・・・」

とやや消化不良気味なTipsとしてまとめてました。

そんなある日、WEB上の玩具ネタバレ画像にて“闘魂ブースト眼魂”の情報を初めて知った時は心躍りました。

 

「あのカツカツの内部にどうやって音声回路と回転ギミックを両立させるのか?!」

「旋回部分に基盤を入れるのか?」

「回転を伴うから発光部分に線は使えないよな?」

 

いろいろと仮説を立てては否定するを繰り返し、玩具の発売日を待ちます。

しかしこの期待は大きく裏切られる形となりました。

まさか音声を得る代わりに“回転そのもの” がオミットされるとは・・・。

(;´Д`)   バンダイェ・・・

 

 

哀しみをバネに最寄りのガチャポンを巡回して「闘魂ブースト」が補充される日をチェック。
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回転機能が無くなることを知ったその日から、いち早く素体を入手して「音声」は無理でも“光って回転する闘魂ブースト眼魂”を作ってみようと奮起します。

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この前のように

「いきなりレアとかいらないなぁWは好きな作品だけど眼魂はいらない・・・と思いながらガチャガチャ。

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         /パッカーン!\

まさかの一発大当たり! レアじゃない状態の製品がこんなにも嬉しいとは。

(´-`).。oO( 費用400円で済んだのが凄い嬉しい!)

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DX版を手にとって見たことがないので相違点がわかりませんが、造形的な面で見ると廉価版としては結構頑張っているご様子。

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サイドのボタンは通常の眼魂と同じでクリック感があり押し込むとバネで戻ってくる感触があります。

しかし中央の模様は回転しません。よってモチーフも変わりません。

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内部で何かが旋回しているような感触はあるので、通常の眼魂と同じパーツ数はあるのではないか?と予想。

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とりあえずいつものようにシールを剥がしたり背面のネジを取り外したりして分解します。

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構成パーツ一覧。

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今回一番驚いた箇所。

まさかまさかの・・・!?   なんというか、想像してた以上です。

「シール直付けだし、穴開いてないし・・・」

これは分解するまで想定してませんでした。

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サイドボタンを押したら内部で旋回していたパーツ。

これも通常のそれとは違う形状です。

「やった!クリア素材だ!」

今までは“発光させるため一番要となるパーツ”が透過しない素材だったので、今回の展開は最高に望ましいです。

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“無いものは作れば良い” だけなので、迷うことなくシールを剥がしてドリルにて穴を掘っていきます。

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大穴が開きました。

このままバリをリューターで削ってキレイに整えていきます。

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続いてこのパーツの加工に入ります。

今回の改造にて重要なポイントを担う作業かつ、精度が求められる行程なので緊張が走ります。

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ニッパーで軸をおもむろにカット。

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そして慎重に中央へ“直径5mm”の穴をボール盤で垂直に空けます。

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高速回転で穴明け作業を行うとプラが飴のように溶けるので、慎重にドリルの回転数を制御していきます。

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続いて「プラパイプ(5mm)」の登場。

今回の主役ともいえる部分です。

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先ほど空けた穴に差し込み、距離を微調整しながら瞬間接着剤にて固定。

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一度間違えたらやり直しが利き辛いのでこの行程も慎重に行います。

(´-`).。oO( ミスったら400円・・・ ミスったらまた400円・・・

 


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今回の改造ではノータッチの部分ですが、今まで触ったことのない軸受けのパーツ。

 

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なんとなく分解してみました。(何かの参考になれば幸いです)

Twitterではこの部分に電池を入れている方がいらっしゃいました。


 

作業に戻ります。
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写真のパーツの穴を拡張します。

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大きくした穴に、発光に使用するLEDを埋め込むためです。

チップ型ではなく角形LEDを使用。

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LP-S234R2

Vf: 1.9-2.3V
If: 30mA 120°
Iv: 1000-1500mcd
波長: 625-630nm
Angle: 260°
=====================

爆発的な光量を誇ります。

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ドリルとプラ切りを駆使して慎重にクリアランスを確保していきます。

最終的には薄皮一枚レベルまでのプラ厚になりました。

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こんな感じで収まります。

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光量のチェック。

クリア素材が最高に効いてます。

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プラパイプを移植した旋回パーツを取り付けるとこんな感じ。

中央のパイプが光ファイバーの要領で光を通すため、全体的に光を拡散させることが可能となります。

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不必要な部分をカットして銅線をハンダ付け。

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この部分には最終的にスプリングが収まるので、絶縁の意味も込めてホットボンドにて接着+固定。

盛る量も最低限にするため何度も失敗しながら慎重に行います。

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仮組みしての発光実験。

想定していたより中央寄りで光ってます。

スイッチの作り方はコチラを参照ください。

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続いてスイッチの穴を空けます。

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前回使用したスイッではこう。

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小振りなスイッチにしないとベルトが完全に締まらないことが判明。

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なので更に小さなマイクロスライドスイッチを使用。

裏側をホットボンドで固定します。

 

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再び仮組みして発光実験。

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クリアボディーであることと、発光方法の改善により全方位に渡って強い光を確保できました。

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そして最後の難関箇所。

回転部分を自作して、トレーシングペーパーにプリントアウト。

ブーストの“B”と“ 放映中よく見る模様 ”をセレクト。

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丁寧にカッターで切り抜いて組み立てます。

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薄いプラ板と組み合わせれば完成。

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組み込んで引っ掛かることなく回転できれば御の字なのですが、結構な精度が求められる作業らしく「何度も作り直しては組み立てて・・・」を繰り返しました。

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ついでに天面に付けるシールも作り直しました。

【闘魂ブースト眼魂 -改造-】
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劇中やDX版に見慣れてるとなんだか違和感。

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オリジナル要素その1 -ブーストのB –

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なんだか安心する通常状態。

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オリジナル要素その2 – 劇中よくみる模様 –

順番に薄暗い部屋で光らせるとこんな感じ。
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均等に光が拡散しており満足の出来です。

紅く照らし出されたその他の模様もカッコ良い!

真っ暗な部屋で光らせると暴力的に光ってます。
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最後に動画。

初回から悶々としていた「綺麗な光の拡散」は成功 !!

DX版を購入して「音声ギミックとの両立」も考えてみましたが今回の改造で思ったことは、

「ギリギリのクリアランス」に加え、「精度の高さ」でした。

回転部分の自作もそうですが、LEDを追加したスイッチングの箇所の精度もしっかりと作っていかないと

「ボタン押しても回転しない!」

「スイッチを押し込んでもボタンがフワフワする!!」

等、後々泣くハメになります。

TV本編では15個の眼魂が揃ってしまい、新規参戦したネクロムの眼魂は音声のみという少々残念な構成なのでイマイチ食指が延びません。

今後の展開で心ときめく眼魂が登場して改造意欲が起きた際は、再び記事でまとめたいと思います。

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