近所の山で「安全面を考慮した」藪漕ぎをやってみる – 後編 –

しっかりとした計画を練って行う藪漕ぎへの挑戦。

前回のほんわかムードとは打って変わって、本格的な藪(やぶ)に踏み込んでいきます。

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※2016年 1月に実践した記録です。

【-前編-はコチラから】

少し早めの食事が終わり、おなかが落ち着いたところで後半戦に突入。
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休憩した場所から降りていくと岩場のステージが広がっていました。

奥には木が生い茂り、これ以上進むことはできません。

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( ´∀`)「では、行きますか」

と先生が向かった先は木々が行く手を遮っており、先の見えない藪の壁。

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その先が道なのか?坂なのか? 判別すら難しい程の密集っぷり。

細く短い木々が何本も覆い被さり前が見えません。

(´-`).oO(さすがにここを力業で突っ切るのはちょっと・・・)

そんな自分を気にすることなく唐突に腰を落とすO先生。

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Σ(´-`) え!?

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工工エエェェェェェェェ(;´Д`)ェェェェェエエエ工工

藪をくぐって匍匐前進(ほふくぜんしん)を始めたO先生。

まったく躊躇することなく実にナチュラルなアクションを目の当たりにして、しばらく何が起きたのか理解できず呆然と立ち尽くします。

 

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そのままO先生はスルッとどこかへと消えていきました。

(;´Д`) ・・・

舐めてた! 正直「藪漕ぎ」舐めてた!

登山道以外の坂を登っていくこと=「藪漕ぎ」

それ程度のレベルで考えていた自分の甘さを呪いつつ、同じ方法で藪をくぐり後を追います。

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しばらく行くと青色のパーカーを発見!

無駄のない歩調で前進し、どんどん姿が小さくなっていきます。

Σ(;´Д`)/  あぁ・・・ オイテ イカナイデ・・・

じわじわと距離を離されていくことに焦りつつ全力で呼び止めました。

 

周囲の景色はこんな感じ↓
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細い木が密度濃く配置されており、晴天の正午というのに薄暗く視界も良くありません。

しなる枝を全身で押さえつけながら少しずつ前進していきます。

(;´Д`)/「これが ・・・ これが本当の “藪漕ぎ” なんですね!」

 

( ´∀`)「いやいや、こんなのまだ序の口です。ここまで開けたルート、例えるなら “ 住宅街 ”ですよ!」

 

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↑ コレが、

こう ↓

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(´-`).oO( マジかー )

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藪をくぐりながら歩を進め、20分程が経過しました。

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ここでしばし小休憩。

荷物を降ろしてGPSを起動、コンパスを使って現在地を割り出します。

( ´∀`)「ちょうどこの辺りですね」

ものの数秒で今いる場所が割り出されました。

GPSを使用したとはいえ、こんな状況下で自分の立っている明確な位置が特定できることは「魔法を見た」に等しいレベルの衝撃です。

軽く食料を口にして、これから向かう先を打ち合わせしながら、

「バラ科の枝はマジで痛い・・・」

と藪をくぐることで生じたキルティングパンツの穴からはみ出した中綿をいじりつつ、

(´-`)「藪漕ぎに必要な道具ってなんですか?枝を切ることを考えて“のこぎり”とかですか?」

と素朴な疑問を聞いてみました。

 

( ´∀`)「そこは “ 剪定ばさみ ” ですね」

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即答でした。

そして、ちょうど数歩先に“あきらかにハサミで切られたであろう枝”を発見。

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( ´∀`)「おっ!皆さんお盛んですね〜」

実にほっこりした表情で、切られた枝を愛でていました。

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休憩を終え、20分ほど歩くと開けた広場が出現。

 

 

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( ´∀`)「ちょうどこのあた辺りが階段状になっていて、自然のままではこういった地形にはならないと思うんですよ」

地形の違和感をレクチャーしながら「その昔、ここは集落があったのではないか?」と考察を語ってくれました。

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言われてみれば確かに不自然な階段状になってます。

 

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なんの変哲もない山で太古のロマンを感じることができるとは、思ってもいない収穫でした。

 

 

 

 

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ふと足元に視線を向けると久しぶりにみる「人工物」を発見!

ここ数時間は「木」「落ち葉」「土」以外に触れることがなかったので妙な安堵が得られ・・・

 

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得られ・・・

(´-`).oO( うわぁ・・・)

何者かは不明ですが、野生の生物が思いっきり噛み砕いた痕が生々しく残ってました。

( ´∀`)「エサと間違えたんですかねぇw」

特に大したことではないと言わんばかりの口調でO先生が呟きます。

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先ほどの広場からは延々と登山ルートを歩く形で進んで行きます。

住宅街が近い山とはいえここまで深入りすると “ 包丁を構えた老婆とかに遭遇しちゃうんじゃないか?”と不安が尽きません。

本当に2人で入山してよかった・・・ と心から思いました。

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このまま下山か? と思いかけた矢先、分岐点に差し掛かります。

分かれた道の先を見ると・・・

(´-`).oO( え? 民家? )

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「山姥の住み家」と形容しても問題ないレベルの廃屋を発見。

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風化の具合から見て、使われなくなって数年は経過していると思われます。

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(´-`).oO( 「坂本さん」の隠れ家? )

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( ´∀`)「山を管理されてる方の休憩所でしょうね」

不穏な空気を察してくれたのか、サラっとした口調でO先生が場の空気を和ませてくれました。

相変わらず少々のことでは動じないタフな精神をお持ちです。

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それからは一気に下山ムード。

整地された登山道に繋がりました。

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(´Д`)/「ここまで綺麗な道だと “動く歩道” ですかw」

( ´∀`)「 “ ワープゾーン ” ですね」

(´-`).oO( ワープ・・・)

 

 

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それから数分後、山道を突っ切るとお墓が出迎えてくれました。

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数分前までは“右も左もわからない山の中を徘徊していた状態”からすれば、「行き先が明確にわかる道」の安堵感は半端ないものがあります。

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縦走を行ったため、スタート地点から約3kmほど離れた場所にたどり着きました。

時間は15時30分。
思っていたより早い下山でしたが、感覚以上に濃い時間を過ごすことが出来ました。

 

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徘徊していた山を横目に車を駐めた場所へ徒歩で向かいます。

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(´-`).oO(あの山に遺跡とか山小屋が・・・)

休日のちょっとした冒険には最適な良い山でした。

とりあえず近いうちに「GPS」を購入しようと思いましたが、最近ではスマホのアプリで代用が効くそうです。

「事前に立てる万全の計画の大切さ」「位置を割り出すアイテムを揃えるために必要な驚きのお値段」を骨身に染みて知った出来事でした。

 

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