近所の山で「安全面を考慮した」藪漕ぎをやってみる – 前編 –

前回の無謀な行動を反省して「事前に入念な行動スケジュールを立てた藪漕ぎ」に挑戦してきました。

今回は“その道のプロ”に同行をお願いしています。

 

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※2016年 1月に実践した記録です。



【「藪漕ぎ」(やぶこぎ)とは】

正規に用意された山道を通ることなく、山の斜面そのものを登り道を阻む密集した木々や藪(やぶ)をかき分け道を作りながらただただ上へと進む行為(大まかに言えば

※ 高度が低い山でも思わぬ危険が往々にして潜んでいます。万が一を考えてしっかりと安全面を考えて行わなければ大変危険な行為です。


 

 

 

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指南役のO先生 ↑

休日に「約40kmの道無き山道を縦走」したり、

「この山とあの山は繋がってるんじゃないか?」と予想を立て、山へ潜って調べては地図を作成 してみたりを

“サラッとコンビニに行く感覚” でやってしまう人です。

 

以前ご紹介した藪漕ぎの詳細を話した際、

( ´∀`)「計画性のない藪漕ぎは命に関わる危険性もあるので慎重に行った方が良いですよ」

と、優しくご指摘を頂いたのが発端となり今回の訓練が実現しました。

 

 


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2016 1月某日。

思い出の場所にまた足を運んでいました。

(´-`).oO(山頂を眺める度に苦い記憶が蘇える・・・)

藪漕ぎの「良い例と悪い例」を比べることでより正しい知恵を得ることが出来るため、「無謀な方」を行った山で実演することになりました。

【 – AM 10:00 –  車内にて作戦会議 】
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国土地理院の地図に「経度」と「緯度」を手書きで追加した地図を用意してくれました。

厳密に言うと「MGRS (Military Grid Reference System )」というグリッドで表記されています。

 

ラミネート加工が施されており、耐久性/防水の面で安心感が倍増しです。

(´-`).oO( ふと思ったけど、整地された町中でもないのに地図とか意味なくね?)

 

 

 

 

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( ´∀`)「藪漕ぎをする前にその山の特徴を事前に把握し、おおよその地理をしっかりと頭に記憶しておくんです。」

地図に記された“クネクネした線”に沿ってペンをなぞるO先生。

線の凹凸にはそれぞれ意味があり、山の頂上を始めとして一番高いラインである「尾根(おね)」や、降り注いだ雨が細い川となる「沢(さわ)」など、地図に記された山にどのような特徴があるのかを浮き彫りにしていきます。

Σ(´-`)「この地図ひとつでここまでの情報が分かるのか!」

と目からウロコなノウハウが止めどもなく語られ、「入山する前の段階から藪漕ぎは始まっていたのだ!」と改めて前回の計画性の無さを呪います。

その後も「縦走する際には避けて通りたい危険な道」や、プロトラクターを使用した「縮尺から見る実際の距離の出し方」など、約20分の時間をかけて丁寧かつ分かりやすい説明を頂けました。

【 – AM 10:30 –  入 山 開 始 】
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昼食を山頂で行うことを視野に入れ、やや遅めの時間帯で入山を開始。

今回はちゃんとした登山道の入り口から登っていきます。

(以前のスタートは “目の前にあった坂 ”をひたすら登って行く感じでした)

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先頭を歩くO先生。

初心者の自分に合わせてゆっくりめのペースで歩いていきます。

町の傍にある山とはいえ、山中には人の気配が無く「パートナーがいる」という事実は不安や孤独感を取り払うのに充分な安堵感がありました。

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登っていく度に木々の量が増し、外部からの光が届きにくくなりました。

周囲から醸し出される不気味な空気を紛らわせるためか、自然に会話が弾みます。

 

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(´-`)/「この前はこんな感じの坂を駆け上がって〜」

( ´∀`)「ほお 、これはなかなか激しいことをされましたねぇ」

 

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(;´-`)σ「あんな感じの木々をかき分けて進みましたよ」

( ´∀`)「うわぁ・・・初めての藪漕ぎでこれはキツイと思います。」

Σ(*´-`*)「マジッすか!? これって先生で言えばどのくらいのレベルですか?」

( ´∀`)「う〜ん。僕から見れば・・・ “ 高速道路 ” ですね!」

(´-`).oO( 高速・・・ え?)

( ´∀`)「普段はもっとこう!木が密集しまくったところを歩いてるんで!」

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↑ これが

こう見えてる ↓

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(´-`).oO( ・・・)

 

 

【 – AM 11:08 –  小 休 憩 】
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山のおよそ中間地点になる「自然石のお堂」へ到着。

薄暗い山道とは異なり、視界が開けたこの場所で「GPSやコンパスを利用した現在地の特定」のレクチャーが始まりました。

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まずは「GPS」を起動して「経度と緯度」を確認。

地図に追記されたグリッド(赤い線に従い、おおまかな範囲での現在地を確認します。

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次にプロトラクター(写真を取り損ねました・・・)で地図の縮尺状態を把握。

視界が開けた場所にて地図上に明記された目的対象物(この時は「小学校」でしたを探し出します。

コンパスに取り付けられた「のぞき穴」を利用して小学校が見える方角へ身体を向け、地図と照らし合わせることにより我々が“どこにいて、どの方角を向いているのか?”が正確に割り出されました。

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似たような景色で覆われ「前も後ろも・・・」な状態の山中で“ 現在地の情報 ”が浮き彫りになっていく瞬間を目の当たりにすると、言葉では表せない衝撃が走りました。

 

 

【 – AM 11:34 –  昼 食 】
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大したトラブルに見舞われることなく予定より早く山頂に到着。

天候にも恵まれ眼下に広がる景色を見ながら食事の準備に取りかかります。

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O先生の食事は「カップ麵とコンビニおにぎり」

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取り出された調理器具も「ウルトラ ライト」をテーマに徹底的な軽量化が図られています(写真にある風防は自作品

食事後に「残ったカップ麵のスープを“空になったペットボトル”へ流し込む様」を見て質問すると

( ´∀`)「このまま持ち帰り下山後に処理するため」

と返答をもらいました。同時に、

( ´∀`)「入山前の状態を極力キープしたまま下山する」

と、山を登る際のマナーをさり気ない形で教えてくれる辺り、そこに痺れる憧れる!

Σ d(´-`)

前半は「事前に立てる行動計画の大切さ」「道具を駆使した地図の見方」に焦点を置いてみました。

次回は「本格的な“藪漕ぎ”」に入ります。

 

 

 

 

 

 

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