そうだ!高原荘に行こう - 後編 –

 

〜前回までのあらすじ〜

営業のF君が希望したキャンプファイヤーを行うため茅葺き屋根の宿泊施設“高原荘”に泊まることに。
予約の1時間前に到着するも人の気配がまったくなく、時間を潰すため周辺地域を散歩しながら施設の扉が開くのを待った。

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あ、行方不明になりかけていた社長は無事帰ってきました。

 

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あまりに管理人の方が来るのが遅いため予約を行った電話のやりとりを思い出していました。

「道路沿いに“ふれあい伝言板”という掲示板があるから、現地に到着したらまずそこに書かれた担当者の電話番号に連絡して下さい。」

むー。たしかそう通達されていた・・・と思ったのですが、

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・・・どう見てもそれっぽい番号はありません。

広い面積の緑色の上に“ 登山家 三浦雄一郎” の講演会ポスターが貼られているのみでした。

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予約をしていた午後4時になっても一向に担当の方が姿を現す気配がありません。

しかたないので施設の中で待たせてもらうことに。

扉を開けると最初に目に着いた壁の注意書き。

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「節水にご協力をお願いします・・・か」

過去に水道の出しっぱなし等のトラブルでもあったのでしょうか?

 

        ・・・。

      (つд⊂)ゴシゴシ

 

      (;゚ Д゚)・・・

        本  日  の  当  番

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        連絡先こっちかよ!!!

完全にやられました。よもや建物内の玄関に貼られているとは。
(延々と待ち続け不安に過ごしたあの時間はいったい・・)

とりあえず書かれてある連絡先に電話をいれると「すぐ伺います」との返答。
「電話では外にある掲示板って言ってた!」とHさんが腑に落ちない表情をしていました

 

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向かい側の壁には施設の利用料金が。

とりあえず全般的にリーズナブル過ぎです。
儲けとか考えず地域的な村おこし?

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3分程待っていると担当の方が車で到着。

施設の利用書類に必要事項を明記してこのタイミングで会計。
成人男性5名で計15,000円(一人辺り3,000円)也。

生活するのに困らないライフラインが一式揃ってこの料金設定は破格すぎです。

 

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玄関を上がれば“囲炉裏(いろり)” のある居間。

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奥にはコタツが設置された和室。

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炊事場の土間には昔ながらのかまどがそのままの形で残っていました。

奥側には電子レンジや炊飯器、ガスコンロなど近代的な調理器具が並べられており材料と調味料さえ持ち込めばアウトドア知識がなくても炊事することが可能。

 

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廊下を経由して行き着いた先の脱衣所。

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お風呂も広し!

 

 

建物内の部屋を散々褒めちぎって最後に見たトイレ・・・
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アウトです。これは真面目に怖い。

廊下の雰囲気とか床の軋む音とか「後ろを振り向くとハズレ無しで何かいる」感が漂ってます。

まだ陽が明るい夕方であってもここには長く滞在したくないですし、ましてや夜中には絶対行きたくない・・・。

 

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施設内の探索を終えて居間に戻るとデザイナーのKさんがコーヒーを入れてくれていました。

そのままでも美味しいものですが周囲の雰囲気も加わり絶対的な満足感。

 

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夕飯はバーベキュー予定ですが汁物もあった方が良いとの判断で“豚汁”を作ることにしました。

囲炉裏に鉄鍋を吊して炭をおこします。

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         /ファイアッ!!\

※着火剤の分量を間違えて火柱が上がるの図。

 

狼狽する面子を横目にKさんが冷静にひとこと。

「ここは調理する場所でなくて、調理した料理を保温する場所なのでは?」

全員沈黙の後「至極真っ当な御意見にございます!」と鉄鍋をキッチンに移動し始めました。

 

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      ↑  ↑  ↑  ↑  ↑
ガスコンロの上へ設置された鉄鍋の図(違和感MAX)

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豚汁の調理を行っている間、囲炉裏の火起こしは社長が全力で対応してくれてました。

全力感が画全体から伝わる良い写真ですね。

 

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外ではメインイベントである“キャンプファイヤー”の準備が着々と進んでいました。

バーベキューセットを持ち込んでいましたが外に専用の焼き場があったようです。

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今回のイベントのために消化器を新規購入しました。

※高原荘のバーベキュー用のスペースは大人10名が円陣を組んで座れるほどの広さがありますが、付近にある建物は「茅葺き屋根」や「枯れ木」等、燃えやすいものが多数あるため、万が一に備えて早急な消化活動が行える“消化器”の持ち込みを推奨します。

また、この記事は現地でのキャンプファイヤーを推奨するものではありません。
あくまで自己責任のもと、ご理解の程お願い致します。

 

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外の準備が着々と進んでいる間に豚汁が完成。

途中、野菜のアクを取る際に黒い粉が常に混入しているという事例が発生。

何度すくっても出てくるため「これはおかしい・・・」と不信に思って調べると鉄鍋からもれなく剥がれ落ちた鉄粉でした。

急いで大きなザルに野菜をぶっ込み、強い水流で洗い流し別の鍋を探し出して煮込み事なきを得た模様・・・。

 

豚汁の調理だけで合計1時間ほどが費やされました。

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しっかりと炭に火が着いた囲炉裏に“お湯を入れた鉄鍋”→“豚汁の入った鍋”の順番に設置して「湯せん」にて保温。

最初から最後までビジュアル的な違和感が続きます。

 

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陽も沈み準備は最終段階に。

建物の裏手には木々が生い茂る山が隣接されており定期的に「ギーギー」とか「ビャーーーーッ」等、どんな生き物か特定できない声が鳴り響いていました。

とりあえず山の方向へは意識を向けないよう努力しつつ、野生の獣対策として火は絶やさぬよう誓いました。

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月の光が空の明るさより強くなったのを確認してバーベキューを開始。
男5人なので基本的に野菜はありません

 

 

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しばらく食事を楽しんだ後、満を持してキャンプファイヤーに着火します。

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着火から5分もしないうちに炎の勢いがピークになりました。

木材を焼いていく炎の勢いは半端なく、“たき火”と言うよりは「火事」という形容詞がお似合いです。

熱の届く範囲が広すぎてうかつに近づけません。

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どんどん細くなりながらもしっかりと焼けていく木材。

完全に乾燥している木なので中途半端な状態では鎮火しそうにありません。

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デザイナーのKさんはカメラを構えて待機。

静かに表情を変えていく炎の様子をずっと撮影していました。

 

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1時間も燃えると組まれていた井形が崩れ、宿り木を失った炎の勢いはどんどん小さくなり

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最終的に小さなたき火となりました。

 

ここでKさんの余興タイム。
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ジャグリングの一種である「ポイ」を披露してくれました。

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紐の先端にサイリュームを取り付けて振り回しています。

シャッタースピードを落とすと凄く綺麗。

 

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バーベキューで忘れ去れていたサンマを発掘。

急いで七輪に乗せて焼き、

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大人5人で突っつきます。

 

お腹は割と満腹なんだけど・・・ と前振りをしつつ

「うんまぁ〜!!」

とグルメリポーターばりにコメントするKさんのリアクションが最高でした。

そうこうしている間に火は徐々にトロ火となっていき・・・

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出火点のギリギリ付近まで寄り添えるくらいになりました。

全員で「足湯〜♪」と笑いながら足裏を温め、まったり過ごします。

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イベントの〆はガスバーナーで湧かしたお湯で作ったチキンラーメン。

満腹のおなかもこれだけはツルツルと通って行きます。

ひと通りの片付けを終えて各メンバーはコタツにて雑魚寝。

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入浴の順番が回ってくるまでしばらく待っていましたが、待機組の大半はコタツの魔力に負けて次々と轟沈。

 

そんな中、おもむろにスピーカーを取り出すKさん。
静かな田舎の夜を演出してくれる音楽をかけてくれるのかと思いきや、流れてきたのは“ 稲川淳二 ”。

ダメ!ここでこの選曲は絶対にダメ。

「この家でこれだけは聞きたくない!」とHさんは抵抗して耳を塞ぐも語り部の魅力に負け、ついつい聞き入れてしまいました・・・。

 

1時間ほどダラダラと談笑をして各々のペースで眠るスペースを確保します。

敷き布団をめくる度に現れる“カメムシ”に始終悩まされながらの就寝。

 

そして迎えた夜中の3時半・・・

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神頼みしてでも夜中には足を運びたくない場所に立っていました。

 

就寝前ギリギリまで飲み食いした結果、薄々そうなるんじゃないか・・・と覚悟はしていたつもりですが、いざそうなってしまうと怖さを通り越して真面目に泣きたくなります。

布団の中で「このまま急激な睡魔が来てなんとか朝まで持ち越せないものか・・・」と神様に祈りましたが所詮人間の臓器。
腎臓からの悲鳴は睡眠欲をガンガン蹴散らしてくれる結果となりました。
窓の外から聞こえる風に揺れるススキの音が「サーーーーーーッ」と程良いノイズ音となり、就寝前に聞いた“稲川淳二”の内容が色濃く脳内でループしています。

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もうね、絶対に中に何かいる・・・

宿泊メンツから一人消えてもなんら不思議でない空間にチビりそうになりながら歩を進め、この後は何が起こったかあまり記憶がありません。

 

そして新しい朝。

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ありがたいことに誰一人として欠けることなく陽を見ることが出来ました。

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山の上にある土地のためか空気がやけに澄んでいるように思えます。

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昨日に引き続き社長はジャージ姿で近隣の散歩へ出かけて行き、

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やや二日酔い気味で辛そうだったKさんも気分転換に周辺を歩いて行きました。

その後モゾモゾと起床してきたメンバーで帰宅準備を開始。
20分程で荷物全てを車に乗せることが出来ました。

振り返り各自お礼の念を送っているの図
↓  ↓  ↓  ↓  ↓

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キャンプファイヤーを行うため、やむなく選択した場所でしたが結果的には最高の体験でした。

参加者全員が「また次回もやろう!」と笑顔で語っていたのが印象的です。

時期的には夜がやや肌寒い季節でしたが夏場だと大量の虫に悩まされていたと思います。
よって9〜10月が適正なシーズンなのではないでしょうか?

定員は10名なので来年はもう少し多くの人数に声かけして再度この場所に集まろうと約束をして帰路へ着きました。